美術

文学

コナンから慣用句を学べ

【2年ぶりに復帰したジャストシステムのワープロソフト「一太郎」】 文筆に精を出す私=Utaro/青沼ペトロの私事にまずふれておく。 一昨年の夏のこと、ワープロソフト「一太郎」と日本語入力ソフト「ATOK」で知られるジャストシステムのアカウン...
演劇

岸本佐知子さんの饒舌な電話

【筑摩書房のPR誌『ちくま』2025年4月号(No.649)】 筑摩書房のPR誌『ちくま』に連載されている「ネにもつタイプ」は、翻訳家でエッセイストの岸本佐知子さん執筆のコラム。毎回面白くて、つい私は追従して読み耽ってしまっている。 前回は...
文学

森絵都の「帰り道」から学ぶこと

【光村図書発行の小学6年用国語教科書】 自分が学生時代に何を学んだか、その具体的な記憶の照影は、もはや遠い過去の藻屑となって、学びの痕跡はほとんど何も残されなくなってしまった。半ば、人生をゆき過ぎていっているのである。過去に、それぞれの学校...
文学

朝井リョウさんの書いてはいけなかったこと

【作家さん7人の共著『最後の恋 MEN'S―つまり、自分史上最高の恋。』(新潮文庫)】 敬愛する作家・朝井リョウさんのことについて、個人的なことをあらためて振り返るならば、それは2016年の5月――つまり9年前に初めて、当ブログで彼のことを...
ビジネス

ヒッチコックの映画『ファミリー・プロット』

【アルフレッド・ヒッチコック監督の顔と名前くらいは知ってる?】 前回の『フレンジー』から、すぐにお会いできましたね。お元気でしたか? 皆さんの考えはお見通ですよ。ヒッチコックの映画など、基本的には感想を述べないほうが、宜しい。あんたなんて映...
映画

ヒッチコックの映画『フレンジー』

【アルフレッド・ヒッチコック監督の映画『フレンジー』の1シーン】 ヒッチコック映画狂である私が『サイコ』(“Psycho”)について書いたのは、昨年の9月だった(「映画『サイコ』とラブホの関係」)。あれは誠にクレイジーな映画であった。とはい...
美術

岸本佐知子さんのEDOからタコへ

【筑摩書房のPR誌『ちくま』2025年3月号。表紙は市川春子】 またもや岸本さんがやってくれた。 翻訳家でエッセイストの岸本佐知子さん。筑摩書房のPR誌『ちくま』2025年3月号(No.648)の「ネにもつタイプ」。今号のタイトルは、「ED...
文学

『江戸川乱歩傑作選』より「赤い部屋」

【結局、県外の書店で買うことができた『小説すばる』】 当たり前のことを書くが、書店では本を売っている。その確固たる書店が、あちらこちらで閉店していると聞く。名の通った大手の書店さんですら店じまい、もしくは撤退しました、といったニュースを、私...
演劇

『平凡パンチ』と早大スペイン語研究会の備忘録

【『平凡パンチ』1978年11月27日号。コンボイに学生寮にそれから…】 昨年12月の当ブログ「人新世のパンツ論⑱―特別編III・シキボウと『平凡パンチ』」で、稀代の週刊誌『平凡パンチ』の“男性ブリーフ特集”についてお伝えした。 それまで私...
性教育

人新世のパンツ論⑲―特別編IV・下着が未来の自分を創りだす

【「アバクロ前CEOらを起訴」性行為強要の疑いの衝撃的なニュース】 昨年の秋、驚くべきニュースを読んだ。米ニューヨークの連邦地検は22日、カジュアルブランド「アバクロンビー&フィッチ」のマイク・ジェフリーズ前最高経営責任者(CEO、80歳)...