科学

音楽

人新世のパンツ論⑮―編集後記・レナウンのワンサカ娘

昨年の11月より開始した「人新世のパンツ論」シリーズは、およそ10か月間、不定期連載を続け、先月14回目の「人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす」で無事に脱稿することができた。振り返れば、平易なパンツ論でありつつ、少...
科学

地球空洞説はほんとうか?

【私の少年時代の愛読書『世界ミステリーゾーン』(小学館入門百科シリーズ34)】  子どもの頃にストーンヘンジ(Stonehenge)の魅力に取り憑かれていた話は、今年の初めに紹介した(「ストーンヘンジに魅了されていた頃」)。今回はさらに弩級...
文学

人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす

【福富織部著『褌』(成光館/昭和2年刊)】  日本人の働き盛りの男性を相手に、フンドシや包茎の話題を持ち出すのはタブーである。とくに女性が若い男性に対して、それらの話を持ち出すならば、たいていの場合怪訝な顔をされて内心嫌われる。どういうこと...
科学

岸本佐知子さんのアピヨンポンポン

【『ちくま』2024年9月号より岸本佐知子連載「ネにもつタイプ」】  これを書かずにいると、夜も眠れなくなる――と思ったので、書いておくことにする。  翻訳家でエッセイストの岸本佐知子さんが、筑摩書房のPR誌『ちくま』で「ネにもつタイプ」を...
美術

人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話

前回の危険な雰囲気から逃れて、今回の「人新世のパンツ論」は、平易な地平の、日常的な趣に心を溶かし込みたい。パンツの身だしなみとおしゃれを追求するテーマである。  こうした私の素朴な試みを応援してくれる友は、文芸の中にこそあった。朝日新聞の「...
性教育

人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険

【スキャンダルに職業は関係ないが、タレントはやはり人気商売ゆえにおごりがあるのだ】  高校野球の開会式をテレビで観ながら、「ミミズにおしっこをかけるとおちんちんがはれる」について考えていた。子どもの頃にそんな言い伝えを聞いたことがあった。 ...
学校

人新世のパンツ論⑪―安心安全なトランクスと海パンの話

ワコールが2008年に実施した「男性の心理と下着に関する意識調査」(※首都圏の15歳から64歳の男性個人を対象)によると、8割弱の男性がトランクスを選んで穿いているという。  例えばそれ以外では、ボクサーパンツやボクサーブリーフは、働き盛り...
スポーツ

人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略

【アメリカの元プロ野球選手グレイディ・サイズモアさんを私は間違えて…】 「なにやら新しいブレンデッドのスコッチ・ウイスキーが出たらしいよ」 琥珀色の飲み物を厳かに嗜みながら、自慢気に私はそう口走った矢先、それが間違いだと気づいて狼狽した。 ...
科学

人新世とウイスキーと『化石入門』

【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】  メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にか...
性教育

人新世のパンツ論⑧―パンツのモリとエイセイ

【ズバリその通りなのです。とりかえるべきものはパンツと旦那さんかもしれない】  小学4年生だったか、学校の砂場で砂遊びに大変夢中になったことがあった。友達と一緒にエッサホイサと砂を盛り上げ、片方にとんでもない高さの砂山ができ、もう片方は地べ...