オリンピック

映画

『バタアシ金魚』のこと

【映画『バタアシ金魚』のビデオテープ】  私が書いたウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]の中で、ある登場人物の住んでいる町として、千葉県の「千城台」(ちしろだい)とした箇所が出てくる。 なぜ「千城台」なのかについての理由の一つは、イングラン...
文学

『洋酒天国』―全号踏破とサイエンス・フィクション

【『洋酒天国』第61号】  前号に引き続き、今回は第61号。振り返れば、当ブログの2011年7月に初めて『洋酒天国』を紹介した(「開高健と『洋酒天国』」)のを思い出す。それより数年前から個人的にこの雑誌を蒐集していて、当時は25冊ほど手元に...
文学

寺山修司―三分三十秒の賭博とアスファルト・ジャングル

【寺山修司の『書を捨てよ、町へ出よう』角川文庫】  今年に入って、寺山修司の文筆と映像の世界にどっぷりと浸かり始めた。この世界の、至る所から漂う臭気とは、いったい何か――。それは決して花の香りでも、柑橘系の香りでも、ない。乾いた土に雨が降り...
テレビ

嵐の活動休止宣言―3つのカウントダウンという大翼

【1月28日付朝日新聞朝刊より、嵐の決断を伝える記事】  1月27日の夜、マスメディアに衝撃が伝わった――。スマートフォンのニュースアプリが通知音を鳴らして“速報”をポップアップ。それは、アイドルグループ「嵐」の活動休止を伝えるニュースであ...
文学

硬派な短篇小説と『洋酒天国』

【壽屋PR誌『洋酒天国』第55号】  このところ好んで開高健氏のルポルタージュやらエッセイに読み耽っている。大阪時代の話が、めっぽうギトギトしている感じがして、読んでいるこちらも思わず汗を掻く。そのせいか、大人向けの渇いた感じの読み物の、ヨ...
ゲーム

50年を迎えた『人生ゲーム』

【あまりにも有名すぎる『人生ゲーム』】  私は銀行家であると嘯く。じゃんけんでえらばれた銀行家ではない、人生の道先案内人としての銀行家。子供だった彼らの、遊びのなかに投影された真の映し鏡の人生、その目撃者――。 タカラトミーのボードゲーム『...
スポーツ

リオ五輪の競泳を応援する私

【『AERA』'16.8.8 No.34】  早いものでロンドン五輪から4年、リオ五輪の夏がやってきた。どれほどスポーツに疎い私であっても、夏季オリンピックの盛大なる祭典の直前の、ゾクゾクした気分というのは少なからず楽しいものである。  小...
スポーツ

安井誠一郎像と校歌

【東京文化会館の安井誠一郎像】  上野の恩賜公園を訪れれば、東京文化会館のロビーで休憩がてら、おもむろにコンサートのフライヤー群を漁るというのが、その都度の自分の音楽的昂揚度を測るバロメーターになってしまっている。要するに其所は自分にとって...
スポーツ

エンブレムと映画『東京オリンピック』

【映画『東京オリンピック』のDVD】  去る8月31日付朝日新聞朝刊に、1964年の東京五輪エンブレムを手掛けたグラフィック・デザイナー、亀倉雄策氏に関する記事が掲載された。《64年東京五輪 象徴する思想》というサブタイトルがいみじくも躍る...
スポーツ

美しき色彩―沖縄切手

【琉球郵便切手「民族舞踊シリーズ」】  切手を集めていた頃が懐かしい。  小学4年生の頃は学校の“切手クラブ”に所属し、持っている切手を自画自賛したり、顧問の先生が教えてくれたいろいろな切手の話題に触れたり、実物を見て楽しむことができた。個...