我がツイッター時代のツイートより―『刑事コロンボ』編
千代田工科芸術専門学校
[架空の演劇の物語]を書き終えて
【主人公・平井文隆を軸とした若き演劇人たちの演劇活動些末を描いた】 先日、青沼ペトロのウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]を脱稿した。あの小説は、90年代の若者たちの、可憐なる演劇熱について書いたつもりである。“架空の”――とあるように、...
鈴木清順『陽炎座』―アナ・ボルの時代
【鈴木清順「生誕100年記念」浪漫三部作4Kデジタル完全修復版の全国公開(2023年)】 一昨年、鈴木清順監督の“(大正)浪漫三部作”――『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』を追いかけるといって中途、意味もなく1年以上空かしてしまっ...
我がツイッター時代のツイートより―『岸辺のアルバム』編
過去のツイッター時代のツイートから『岸辺のアルバム』関連を抽出しました。
山田太一『岸辺のアルバム』―断絶の時代から
【自宅の書棚にあった『岸辺のアルバム』の文庫本】 人生の折り返し地点を過ぎると、若い頃に読んだ書物にもう一度ふれてみたくなるものである。 自宅にある書棚の一番奥に、本の背が鶯色から白く剥げ落ちてしまった文庫本が、一冊詰まっていた。10代...
鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』
【映画の記念盤EP『ツィゴイネルワイゼン』サウンドトラック】 今年、私は故あって鈴木清順監督の映画――『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』――を追いかけている。いわゆる“(大正)浪漫三部作”である。 一投目の『夢二』(1991年)...
学生文芸誌『どん』と遊郭について
【千代田工科芸術専門学校・芸術課程の学生文芸誌『どん』】 私の母校の千代田工科芸術専門学校(東京・台東区)の学生文芸誌『どん』第15号(1992年春季特別号)については、鈴木清順監督の映画『夢二』の稿で既に触れた。この第15号には他にも、...
鈴木清順『夢二』に挑んだ十九歳の投光
【学生文芸誌に記された鈴木清順考なるものとは?】 鈴木清順監督の、“(大正)浪漫三部作”――『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』の映画にふれるその第1弾。――『夢二』。 大正浪漫の画家として知られる竹久夢二。その夢二を主人公に、あ...
ガラパゴス宣言
自己主張をするにしても、音楽や映像、文筆などの創作活動を続けていくにしても、自身のインプット&アウトプットをめぐるモノとコトの「ガラパゴス化」は、避けられない自明となってきた。そういったことの決意表明をここでしたい。 「ガラパゴス化」の考...
ズッキーニとアボカドのサンドイッチの余話から
【雑誌『an・an』で発見したズッキーニとアボカドのサンドイッチ】 とりとめのない雑文の中にこそ、真実が紛れ込んでいるものと信じて疑わない。「ジュウバコのスミをツツく」と長年覚えていた諺は、ひどく適正を欠いていて、正確には、「重箱の隅を楊...
伴田良輔の「震える盆栽」再考
【1986年刊の『NEW NUDE 3』】 作家でありセクシュアル・アートの評論家でもある、伴田良輔氏の様々な文筆作品に目を通す機会が多かった私は、その最初に出合ったショート・ショート作品「震える盆栽」の妖しげで奇怪なる感動が今でも忘れら...