「ささやかな時計の死」に関するささやかな雑感
琥珀
開高健『開口閉口』―でっちあげられた酒
【もう当然のごとくおなじみである開高健著『開口閉口』】 いよいよ天下のザ・マッカラン(THE MACALLAN)を飲もうかしらんと思った矢先、開高健の“マゼモノ酒”云々の話を本で読んだために、なんとなく気勢がそがれ、ここは一つ落ち着いて、...
人新世とウイスキーと『化石入門』
【人類の偉大なるレガシーは酒を造ること。私が好きなのはバルヴェニー】 メジャーリーグの大谷翔平についてはよく知っている。でも長嶋茂雄や王貞治は名前だけしか知らない…。野球ファンであろうと、Z世代ではありがちなことである。いや、若い世代にか...
化石の少年
【ジュラ紀のアンモナイトの化石】 いつだったか急に懐かしくなって、徳島化石研究会会長の鎌田誠一さんがオークションで出品していた、アンモナイトの化石を買って、部屋の飾りものにしていたことがあった。化石がしまわれていた小さな箱には、 《ジュラ...
琥珀色の少年
※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2003年付「琥珀色の少年」より)。 専門学校に通っていた頃の話である。 学校の帰り道、駅の高架線の下で、懐かしい中学校時代の友人と久しぶりに出くわした。 それ以前に...