※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年9月14日付「世界ジャンボ旅行ゲーム」より)。
【タカラ社の「世界ジャンボ旅行ゲーム」】 |
小学生の頃、私はたいへんな“ボードゲーム狂”でした。放課後ともなると、たびたび友人達を自宅に招き、ジュースやお菓子を頬張りながらボードゲームをハシゴしました。
ボードゲームはおそらくその頃、十数個持っていたと思いますが、そのうちの一つ、「世界ジャンボ旅行ゲーム」は特に面白かった印象の強いゲームの部類に入ります。
●4人まで参加できます。同額の旅行費が各プレイヤーに配られます。
●それぞれプレイヤーは、カタログの中から好きな“旅行テーマ”を選び、盤上にチェックポイントを設置します。どの旅行テーマもチェックポイントの数は同じです。
●スタートは全員“東京”発で、選んだテーマのチェックポイント地点をすべて旅行し、一番早く東京に戻ってきたプレイヤーが勝ちです。
●世界旅行の基本的な乗り物はジャンボ機ですが、4つのエリア(北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア)の主要空港からは、それぞれ小型飛行機、鉄道、ジープ、船舶に乗り継ぎ、チェックポイントを回ることができます。
【飛行機の出発時間を示すタイムテーブル】 |
●盤上の地球マップは時刻儀となっており、ルーレットの指示によって時刻が動きます。
●世界旅行をするには、ジャンボ機の発着時刻表をもとに、航空チケットを購入しなければなりません。現在地点の時刻を把握し、次の発便時刻を確認し、チケットを購入します。その時刻になった時点でジャンボ機は離陸します。深夜の離陸はありません。朝になるまで動けません(宿泊)。尚、乗り遅れた際のチケットの払い戻しはありません。
【航空券】 |
●中途、手持ちの旅行費がなくなった場合、アルバイトをすることができます。1時間経過することに2,000ドルずつ支給されます。その間、別の空港に移動すなわち旅行することはできません。
…といった感じで、簡単に言えば「日本特急旅行ゲーム」の世界版なのです。旅行テーマもバラエティに富んでいて、今で言う世界遺産巡りとか、ショッピングを楽しむとか、アドベンチャーを体験するとか、そういうテーマだったと思います。
【円盤の時刻儀となっているボード】 |
バラバラに散らばったチェックポイントを誰よりも最速に回るためには、それなりのテクニックが必要になります。ジャンボ機は時刻によって発着が制御されるので、互いのプレイヤーの滞在地と時刻を把握し、他人が深夜時間になった時を狙って、活発に移動するわけです。しかし移動すれば当然、滞在地ゾーンの時刻も変わるので、簡単にはチェックポイントを回ることができません。そこがこのゲームの面白さでした。
また、チケットの裏には世界の旅客機の型番が説明してあったり、旅行テーマの裏がパスポート様式になっていて、それ自体が旅行ガイドブックのような知識が詰め込んでありました。世界の都市の位置関係が子供でも楽しく学べたという点でも、このゲームは素晴らしかったと思います。
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