チェーホフ

演劇

[架空の演劇の物語]を書き終えて

【主人公・平井文隆を軸とした若き演劇人たちの演劇活動些末を描いた】 先日、青沼ペトロのウェブ小説サイト[架空の演劇の物語]を脱稿した。あの小説は、90年代の若者たちの、可憐なる演劇熱について書いたつもりである。“架空の”――とあるように、大...
科学

父の友だった犬

【WWFジャパン会報誌のコラム『いきもの徒然草』】 2018年の干支は、戌(いぬ)=犬である。WWFジャパン(公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン)の会員の私は、会報誌『地球のこと』のコラム「いきもの徒然草」を読むのが好きである。冬号の「...
科学

シベリアに佇むぼとしぎ

【WWF会報誌『地球のこと』「いきもの徒然草」】 人生は目の前の壁をいくつも乗り越えなければならないどころではなく、たとえ鈍足でも前へ向かって歩き、幾たびの山野を跋渉し続けなければならない。やがて、朝日の光が見えてくることを希望に――。 寒...
映画

秘密を抱えた『櫻の園』

【映画『櫻の園』(1990年)のビデオ版パッケージ】 先日、新聞にて、「第41回全国高校総合文化祭」(みやぎ総文2017=総文祭)で催された高校演劇の総評なるものを読んだ。普段、商業演劇しか観ない人にとっては、学生演劇というのはとかく鬼門と...
映画

櫻の園という時代〈二〉

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年7月17日付「櫻の園という時代〈2〉」より)。 【ビデオ版『櫻の園』】 私が中学校の演劇部で目の当たりにした様々なエピソード、そして彼女ら女子生徒が醸し出す“演劇人”特...
演劇

櫻の園という時代〈一〉

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年7月14日付「櫻の園という時代〈1〉」より)。  「震災(東日本大震災)の影響」という言葉をここでは軽々しく使いたくないのだけれども、去年末から念頭にあった、春先にかけ...