プール

科学

ゆらぐ扇風機

【岸本佐知子さんの連載「ネにもつタイプ」より「ゆらぎ」】 魔界の穴にすべり落ちたような不思議な文体を持つ翻訳家・岸本佐知子さんのエッセイが私は好きだ。すでに虜になってしまった。もう3度目となるが、またまた岸本さんのエッセイから話を膨らませた...
美術

人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話

前回の危険な雰囲気から逃れて、今回の「人新世のパンツ論」は、平易な地平の、日常的な趣に心を溶かし込みたい。パンツの身だしなみとおしゃれを追求するテーマである。 こうした私の素朴な試みを応援してくれる友は、文芸の中にこそあった。朝日新聞の「折...
スポーツ

人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略

【アメリカの元プロ野球選手グレイディ・サイズモアさんを私は間違えて…】「なにやら新しいブレンデッドのスコッチ・ウイスキーが出たらしいよ」 琥珀色の飲み物を厳かに嗜みながら、自慢気に私はそう口走った矢先、それが間違いだと気づいて狼狽した。 て...
文学

「小説すばる新人賞」に関する意欲的な備忘録

【あまりに幼かったのでどう受け止めていいのかわからなかった…】 これはあくまで備忘録としての体裁にとどめたい。第37回 小説すばる新人賞原稿募集中!対象 エンターテイメント小説。ジャンル不問。日本語で書かれた自作の作品に限ります。資格 応募...
文学

傘に隠された裸体―マーティン・ムンカッチ

先稿の「フェティシズムの流儀―『奇妙な本棚』」で紹介したハンガリー出身の写真家マーティン・ムンカッチについて、ここでは掘り下げてみることにする。話の中心はもちろん、彼の有名な作品「Nude with Parasol」(1935年)。伴田良輔...
写真・カメラ

われらの小山ゆうえんち

【懐かしい小山ゆうえんちでの記念写真】 最近手掛けた曲「これぞ運命」の歌詞の中に“小山ゆうえんち”という遊園地の名称が出てくる。  小山ゆうえんちとは? それはつまり、かつて栃木県小山市に所在した遊園地、小山ゆうえんちのことである。そこは私...
写真・カメラ

拝啓心霊写真様

【有名な心霊写真その1】 私がまだ小学校へ上がらない頃のことだから、1970年代後半の古い話なのだが、幼少だった私はある心霊写真というものを見て、その怖さのあまり、夜な夜な一人で居られなくなるような思いをしたことがあった。それは2つの有名な...
文学

伽藍の夏

※以下は、拙著旧ホームページのテクスト再録([ウェブ茶房Utaro]2011年6月8日付「伽藍の夏」より)。 1992年創作短篇「伽藍の夏」より  私の人格を支えているものとしての根底、それがどうやら、谷崎政彦の存在であった。彼との些事はあ...