朝日新聞

美術

人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話

前回の危険な雰囲気から逃れて、今回の「人新世のパンツ論」は、平易な地平の、日常的な趣に心を溶かし込みたい。パンツの身だしなみとおしゃれを追求するテーマである。  こうした私の素朴な試みを応援してくれる友は、文芸の中にこそあった。朝日新聞の「...
文学

日々の某と「新潮新人賞」の備忘録

【2024年5月2日付朝日新聞朝刊「米大学占拠 学生ら抗議のうねり」】  先日の「小説すばる新人賞」の例に倣って、ここでは「新潮新人賞」の応募規定を備忘録とする。『新潮』(新潮社)2024年7月号に掲載されていた「第57回 新潮新人賞応募規...
文学

三島由紀夫「言ひがかり的抱負」を読んで

【新潮社の文芸誌『新潮』2024年7月号】  埃を被ったボロボロの黒い函の四体が、書棚から外れた部屋の片隅に放置されてしまっている。永い月日が流れてこの状態にあった。 四体――それは紛れもなく、三島由紀夫の『豊饒の海』(全4巻)に相違なかっ...
コンピューター

再びバグる世界

関心のある情報のメモを取れば取るほど、謎が深まる、バグってしまうという話。
性教育

かつてジャニーズはメディアの寵児だった〈4〉

カウアン・オカモト氏によるジャニー喜多川氏の性加害の告発は、たいへん意義深いものだった。しかし、誹謗中傷も絶えない…。
性教育

かつてジャニーズはメディアの寵児だった〈1〉

【Kis-My-Ft2の「想花」】  のどかな風景の写真を添えて、演劇人である私の知り合いは、そのSNSでごく最近、SMAPが好きになり、SMAPのアルバムを買い、こんなことを述べていた。――英国にはビートルズがいて、日本にはSMAPがいた...
文学

大江健三郎「晩年の読書のために」

【大江健三郎著『「伝える言葉」プラス』(朝日新聞社)】  作家・大江健三郎氏が3月3日に亡くなった――。14日付の朝日新聞朝刊では、「大江文学 戦後精神と歩む」という見出しで、大江氏の来歴や評伝などが掲載された(筆者・吉村千彰)。「民主主義...
文学

残されたメモ―バグる世界

【ザッカーバーグ氏の桃源郷メタバースは何処へ?】  私は日頃、メモ魔である。本を読みながら、新聞を読みながら、映画鑑賞をしていながら、なんとやらのメモをとることが多い。すなわち、衣食住の根幹を支えているのが、このメモのたぐいであり、夕飯のメ...
音楽

コロナ禍の前途を見据えて

【『Sound & Recording Magazine』2020年6月号より】  コロナ禍がそれぞれの活動家にどのような影響を与えたかを振り返ることは、無益ではないはずだ。一つは、民主主義の役割を果たし最善を尽くした例があり、一つは、民意...
コンピューター

果てしないツイッター論

【全世界のメディアで報道されたマスク氏のツイッター買収騒動】  SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でインターネット上の個人・企業その他の投稿の場であるツイッターについて、ここ1年くらいに思っていたことを殊更吐き出してみようかと...